ひゃっほう

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結城家

結城家

確かに結城家は世にも恐ろしいほどの財力を誇る財閥だ。仮に両思いになって翔子の想いが成就しても、その先には山あり谷あり……と言うより、山と谷しかないだろう。

「……それぐらいなら、いっそのことこの関係を崩したくない、と。時間が止まればいいのに……と?」

淳司の確認に翔子は頷く。

「……俺も含めて、皆、重症だな」

淳司が力無く呟く。

自分も含めて、と淳司は言ったが、五人のなかでは自分は軽症の類に入ると彼は思っていた。

だが、四人の中でも亜季は末期的と言ってもいいかもしれない。未だにショック状態から抜け出せないのだから。

なにしろ幼馴染の自分にも今まで全くそんな様子は見せていなかった。

彼女の性格からしてずっとその悩みを一人で抱えてきたのだろう。

父母にも、誰にも相談せず、一人で。

そういう意味で、亜季は精神的に強いのではなく、精神的にもっとも危ういのでは、と淳司は考え直していた。