ひゃっほう

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妖怪?

妖怪?

「……妖怪ものに、UFO、魔術系統に、全く関連のない時空関係……」

ぶつぶつと呟くその姿は確かに渾名されるように魔女に見える。

「正直に答えて。君達、何か常識じゃとても考えられないような事態に陥ってない?」

「!」

二人の表情がそれこそ激変する。

「……そうなのね。何か時間に関係することね?」

「……ど、どうして……」

淳司は思わず言葉を洩らす。史記はそれで確証を得たようだ。

「どうして我々がその『常識では考えられない事態』に陥ったと思うんですか?」

亜季は冷静に、史記に問い掛ける。

眼差しは史記の動作一つ見逃さないように思慮深い。

「…………」

史記は無言で彼らに対面するように椅子に腰を掛ける。

そして、重い口を開いた。

「……亜季ちゃんがここにいるのはさっきの理由で納得出来た。でも淳司君がここにいるのはちょっと考えにくいんだ」

二人の眼を見据えるように彼女は告げる。

「それに本を滅多に読まない淳司君が私に『文学の漆黒』として聞きたいことだんて、天地が引っくり返るような事でもないとね」

「それだけでは、ないはずです」

亜季は確信に満ちた声で問う。

史記はしばし脚を組んで、腕を組み、二人を無言で見つめる。

ガラスを叩く雨音がやけに大きく聞こえる。

「そうだよ。それだけじゃ、こんな突拍子もない結論に辿り着けない」

史記は答える。その通りだと。

「私の見立てなら……君達は今、多分、時間が遡る現象、もしくは時間が停滞している現象、または意識だけが時間を飛んでいる、というような摩訶不思議な現象に出会っているはず」