フィクション
「そりゃあ、非常識っていうか、ありえないことというか……」
「他にはどう思う?」
二人は黙っていたが、更に史記はヒントを出す。
「この現象、どこかで見た事無い?もしくは読んだ事とか?」
「え?」
しかし、淳司はまだ史記が言わんとしていることに気付かないようだ。
「……テレビ、小説、ゲーム……ようはフィックションですか」
亜季が呟くと史記は頷く。
「そう。まるで小説のように在り得ない現象。妖精達はその舞台で登場人物を動かして物語を紡ぐ。妖精は実際に人がどう動くかを見て物語を創りたがるみたい」
史記は一つ息をつく。